窓がない部屋のミス・マーシュ 占いユニットで謎解きを


窓がない部屋のミス・マーシュ 占いユニットで謎解きを (角川文庫)

斎藤千輪

 

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“あなたの心の謎、解き明かします!”

凸凹占いユニットが、タロットカードになぞらえて相談者

たちからの難問をズバッと解決!?
感動したいあなたに贈る、可笑しくて優しい占い×人情ミステリ!

カネなし、男なし、才能なし。

29歳のタロット占い師・柏木美月は人生の岐路に立っていた。
そんなある日、美月は儚げな美少女・愛莉を助ける。

愛莉は見た目とは逆に、クールでずば抜けた推理力を持ち、

孤独な引きこもりでもあった。
彼女を放っておけなくなった美月は、愛莉と占いユニット“ミス・マーシュ”を結成し、人々の悩みに秘められた謎に挑むが!?
ほろりと泣ける第2回角川文庫キャラクター小説大賞《優秀賞》受賞作。

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運命の輪 彼女は二股をかけられているのか

月 いなくなった猫はどこにいる

審判 名前も知らない彼と、いつ会える

星 少女ははぜ、手紙を読まなかったのか

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タロット占い師が主役ということで読んでみた。

4つの短編からなる文庫。

 

歌声とパフォーマンスで人を癒して対価を得るのがプロの歌手なら

言葉とパフォーマンスで人を癒してお代を頂くのがプロの占い師なんや

 

と館のオーナーがいっていたとか。なるほどー

 

この言葉で主人公の占いに対する概念が変わった。

ひとつは「人は自分の信じたいことしか信じな」

ふたつは「本気で何かを信じれば、それは現実化する」

 

「相手が信じたいと思っていることを見抜き、カードを

ヒントに物語を作り上げ、アドバイスとして差し出す」が

この主人公の占いスタイル。

いわゆる上げ鑑定ってやつなのかな。

 

いろんなスタイルがあるんだなあ

 

中でも、「月 いなくなった猫はどこにいる」がよかった。

ホワイトライってありますもんね。

 

久しぶりに赤川次郎的ライトでさくっと読める小説を読んだ気がした。

読後感もよかった。おすすめです。

 

 

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